今回はサイクロンという大型装置を設置します。
「装置」といっても、ただの円錐型の鉄のラッパみたいなもの。
「遠心分離式装置」というちゃんとした名前もあります。

ブロアーで飛ばしてきた紙屑をサイクロンの側面から入れ込み
自然の力でグルグル回転しながら、紙屑が下へ落ち、紙屑を運んできた空気は
サイクロンの上へ逃がすという、とてもシンプルなデザインです。

シンプルな装置ですが、いちいち大きいんです。
大きいから、工事現場では目立って無駄に緊張してしまいます。

緊張しすぎて、夜は寝つきが悪くなります。。。

製作した人
トラックに積んだ人
現場まで運んでくれた人
クレーンで持ち上げる人
クレーンを合図・誘導して取り付ける人
今日という日を決断した人

いろんな人の思惑が一点に集中するので
「やっぱり明日にしましょう」という選択肢はやっぱり存在しません。
「このスリルがたまらない!」という人には望むところになりますね・・・

とりあえず、天気は晴天で良かった。といったところです。

基本的には、機械組み立て業界では、お馴染みのボルトナットで組み立てていくんですが
大きい小さい関係無く、ボルトを接続する穴が少しでもズレていたら組めません。
真面目に頑張っていても、少しでもズレていたら組めません。誤魔化せません。

製作図を描いている設計という立場が、ボルトの穴位置まで指示しなければなりません。
僕は、この取り付ける瞬間が未だに慣れません。
息をするのを忘れるくらい緊張してます。

設計に問題が無ければ、職人さん達は慣れた手つきで
どんどんどんどん組んでいきます。

大きな事故も無く、無事にサイクロン設置の方は完了です。
お疲れ様でした!