風の力を利用して紙屑を搬送するスパイラルダクト
段ボール工場の屋内や屋外には、このスパイラルダクトが
至る所に張り巡らされていて、まるで人体の血管の様な存在と言っても過言ではありません。
(いや、過言かも知れない・・・)

このスパイラルダクトは、生産機械に発生する紙屑をサイクロンという大きなゴミ箱まで
運んでくれる働きをします。

そのスパイラルダクトもやはり
雨風に晒されると、どうしても錆びついてしまいます。

今回は、この錆びついて今にも壊れそうなスパイラルダクトを更新するといった工事です。

では、この工事を準備する上で気にしといた方が良い
というより、注意した方が良い事を何点かあげたいと思います。

一つ目、出荷用のトラックが往来するエリア(敷地内道路)の上部での作業なので、平日はもちろん工事不可能です。
土日祝日(工場未稼働)限定の工事になり、かつ、正味5~6日間掛かるという事。
したがって、やみくもにスパイラルを撤去をしたら、翌週の平日までに復旧する時間が
足りないとか言って大変な事になってしまいます。なので、撤去も計画的に進めなければなりません。

二つ目、天気に左右されるという事。写真を見てわかるように、高所での作業になります。
雨の中での作業は屋根上は特に滑りやすいです。(マジで)
職人さん達の大半は【やれ!と言ったら、やる人達】です。
何も言わなかったら、雨が降ろうが、目の前に雷が落ちようが
こちらが止めない限り、彼らはずっと作業を続けます。というか、止めるのも一苦労だったり・・・
とはいえ、危険な作業をさせるわけにはいきませんので、雨が降ったら中止にするのが常識です。
ですが、建設業界では、雨天決行がスタンダードだったりします。
これに関しては、何かを否定したいわけじゃなくて、昔から、そうなる仕組みなんです。
「安全第一」という文字が、日に日に大きくなっているのは、そのせいかも知れません・・・

三つ目、錆びているのはダクトだけでなく、足場となる屋根も錆びてるという事。
これ、結構怖いんです。乗って良いところ、乗ったら崩れるところがあります。
その上を注意しながら作業しなければなりません。とりあえず、対策としては道板を敷く事ですね。

そんなこんなで、結果的に天気にも恵まれ、事故もなく作業は無事完了しました!

予定通り、土日作業限定で、正味5日間で完了しました!
外部なので、従業員の方も見える場所ですね。関係者からしたら、みんなに気付いてほしいところですね!
スパイラルダクトが輝いて見えます。テンション上がりますね!